まだ若い頃、それこそ10年ちょいくらい前
某風俗情報誌(全国的に有名な)のライターをしていました。
しかも、自分が希望して。
全国的に有名と言っても各地方版があって、単純に自分の住んでるとこの地方版。
※当時は関東圏で一人暮らし
自分からやりたくて、フリーライターの友人に相談して、その人と一緒に出版社にいき、面談をして
「まあ、彼と一緒ならいいでしょう」
と言う流れで契約して貰いました。
とは言え私は当時、エクセルは愚か、ワードを打つこともままならなかった。パソコン1つ持っていなかった。
なんで、ライターやりたいなんて思って、行動に移ったんだろう、若さってすごい。
女の私が風俗誌のライター?
出来るんです出来たんです。
大きな誌面は多分出版社の方が撮影をして、誌面構成をして、文字構成をして、アップしているんですが
各お店の嬢の顔出し、顔NGなど含めて紹介ページの文字構成はフリーライターなどが書いているもので、私が書いていたのもここです。
こうゆうのね。
嬢の情報を得るため取材に行けたりするのかな~なんて思って、ワクワクしてたんだけど。
ファックスで流れてくるのは
嬢の情報の紙切れ1枚のみ。
激しい「思ってたんと違う」感。
そこには、嬢の店名、スリーサイズ、名前、実年齢と店年齢、前職、得意プレイ、一言コメントなどが書いてある。
今みたいにメール添付画素数がちゃんと対応出来てないから、顔写真すら送られてこない。
さすがに、モザイク有りでも雰囲気すらわからない女の子の紹介文は書けないから
ここ半年間の情報紙を洗いざらい見返して、嬢の写真を探す。インターネットで探す。探す探す探しまくる。
顔を確認してから嬢のイメージに合ったコメントを書く。
一頁のうち4~6コマあって
小さいコマだと1コマ500円
大きなコマだと1コマ1000~2000円
みたいな感じでお金頂いてました。
でも、大きなコマだとコメントの文字数が多くて平気で作業に2時間近く掛かることもあり。
一頁仕上げるのに、私の不馴れさと要領の悪さが相まって3時間かかることも多かった。
しかも情報が流れてくるのは締め切り3日前の夜で、20人~40人ぶんくらい、一気に。
昼間は某小売店で働いていた私ですが、昼夜問わず寝ずに書き続けていました。
それでも、読んでくれているであろう殿方みなさんの股間を少しでも動かしたい(チンピクと言うのかなあハハハ)一心で
それはもう男性の気持ちになって
一人一人の嬢を思い浮かべて
一生懸命書いていたと思います。
「若くて元気な印象が魅力の○○ちゃんの得意技はローションプレイ!想像するだけで鼻血もんだぜ!」
「やさしく穏やかな顔立ちの○ちゃん。唇からこぼれそうなイヤらしい舌技であなたの全てを飲み干したいの♥」
「熟した豊満な体に、流れるようなネットリとした技の数々。全てを私に委ねて・・」
ハタチそこそこのうら若き乙女が
当時こんな文章を
朝まで完徹で泣きながら考えていたことなど
誰も知るまい。。。
でも、実際に自分の書いた文章が誌面になったときは飛び上がるくらい毎月嬉しかった。
今の仕事に役立っているだろうか
あの頃のわたし!
役立っていないだろうな!
明日も頑張れ!わたし!