昨日買った本はこれです。
アマゾンじゃなく、珍しく店頭で。
この方の著書で有名といえば
でしょうか。
で有名な本。
Wikipediaより。
北海道民として、三毛別熊事件はもちろん知っていますが、本はどちらも読んだこと無かった。
ただ、ここ数年北海道の近代史や風俗にとても興味が湧いていたので(湧いただけだけど)
今回は北海道の道路や開拓、開墾に欠かせなかった
「蛸部屋」と呼ばれた囚人たちに スポットを当てたこの本を選びました。
レビューにもあったけど、小説というより
資料群といった感じの内容で、結構冷徹な内容を淡々と書いています。
特に北海道では有名な「月形刑務所」について明治から昭和初期くらいまででしょうか、その成り行きが書いてある貴重なもの。
※ちなみに月形刑務所は現存します
私の夫は月形町出身なので、知っているものだと歴史を聞いても、地元の人はほとんど知らないみたいで。
地元の人にとってはマイナスイメージなのか、語り継がれないのかなあ、なんて思ったり。
今でも資料館が残っていて、そこには実際に囚人を繋いでいた鉄球とか写真などがあり、なかなかおどろおどろしいのですが、比較的お客さんがいなくて閑古鳥。
網走刑務所みたいにもっともっと観光地として売り出したらいいのに。
とか思いつつも、興味本意だけでは
地元の方々に失礼かと思うので
少々読み解くのは大変そうですが
じっくり取りかかります。
調べれば調べるほど
北海道の明治以降の歴史は
広大で真っ青な美しい空とは対照的に
寒々しく、暗い。
北海道は事件こそあまりない土地だなあと
つくづく思いますが
必然の事故や
悲しい歴史は町に必ずある気がする。
炭鉱があったり
開拓の婢がたくさん札幌にもあるし
廃線もたんまり。
少しずつ紐解いて行くのは
北海道民としての役割。
知識も知恵も、少しでも語り継ぐべきと思います。