好きだから怒るのです
私は多分、夫が好きだ
多分、と言うと何だか冷めてるような変な言い方に聞こえるが、本当の気持ち。
結婚も10年近くなってくると
日によって気分はマチマチで、自分次第なところも多い。
そのトータル一年を均したとしても好きな日の方が多いということ。
夫にはほとんど友達がいない。結婚する前からいない。
大人しく、どちらかと言うと寡黙。
趣味もない。
昔は私はたくさん友達もいて、スノーボードなど、アクティブな趣味があった。
夫はそんな私を好きだって言っていた。
友達がたくさんいて、趣味を楽しめる私を。
これが、結婚して子供を産んだら。
私の友達は蜘蛛の子のように散り、誰も連絡してこなくなった。
趣味だと思っていたスノーボードに行かなくなった。結局趣味だと思っていたスノーボードは、ただの、友達との馴れ合いだったことに気がついた。
私はやっと、子供が産まれて家族を理解した。
夫と子供と3人で過ごすことそれだけで今まで生きてきた何よりも楽しい時間。
夫には友達は相変わらずいない。
新婚当初は
夫婦間でちょっと嫌なことがあると
「友達もいなけりゃ趣味もない。つまらない男だな」と私だけ飲み歩いた。
今はこんなに家族と一緒にいて、家族と全ての時間を捧げる男性なので
「友達がいなくても、最高の旦那だな」と
思える。
息子が4歳になった近頃は私だけ置いて、二人きりで出掛けるのが定番だ。
私がいると金も掛かるし、面倒で、楽しめないらしい。
男同士で「親子」も「友情」も着々と築いているようだ。私は毎週、お一人様を優雅に過ごしている。すごくすごく感謝している。
昨日は花火がある、と夫が言うので、場所取りの話を朝からしていた。
珍しく私も一緒に行くことになった。
夫は何日も前から
「あの公園がきっと見えるはずだ!」と張り切っていた。
その割りには、下調べをしていない様子だった。
るる「何時から道は混み始めるの?」
るる「花火のための道路閉鎖は何時から?どこまで近付けるの?」
るる「どこかでその鑑賞ポイントを勧める情報があったの?」
るる「夕飯はどうするの?現地で食べるの?」
「うーん、どうなんだろうなあ」
るる「あんたはどうしたいの?」
「うーん、俺、どうしたいんだろうなあ」
るる「・・とりあえず家に帰ってご飯食べよう。私は今日は疲れたからやっぱり花火いかないで家にいるから息子ちゃんと行ってきなよ」
「じゃあ、車で送り迎えしてほしい」
るる「自転車で行くってあんた言ってなかった?」
「うーん、そうだなあ、どこまでいけばいいのかなあ」
るる「・・じゃあ一回私が運転するから、回りをよく見て下調べをしようか」
「去年はここで見たんだけど、まだこっち行きたいなあ」
るる「え、ここ閉鎖されるんじゃないの」
「じゃあ、この前まで車で送ってもらって、、」
るる「ここから歩くのはかなりキツいよ。息子ちゃんには無理だよ。自転車でいきなよ」
「うーん、どうしようかなあ」
るる「(イライライライライライラ)・・」
「今年はまだ閉鎖はされてないなあ、あれ花火って何時からだっけ?」
るる「・・・いま、嫌な看板を見たんだけど。」
「もしかして」
るる「花火、来週じゃね?・・携帯ですぐに確認してよ」
「あ、来週だ」
るる「(ブッチーン💢💢💢💢)」
るる「どうしてろくに下調べをしないで行こうと思えるの?💢なんで、ネットで調べないんだよ💢頭悪いの!優柔不断で何も決めてないし何なの馬鹿なの?💢
これだから、誰かと計画たてて出掛けたこともないような友達もいないようなヤツは嫌なんだよ、バーーーーーカ!💢」
一時間は会話はなくなるのですが
私はいかんせん良妻なので
一時間したら、いつも通りの魔法🎵
何事もなかったように、シャララン🎵
やっぱり多分、夫が好き。