僻みや嫉みは仕方ない
私の数少ない友人の一人が、最近私に当たりが強い。ような気がした。
直接会っていても、間接的にLINEとかでも、当たりが強い。
会うことには喜んでくれるが、なかなか口調がきつくて、最近ちょっと怖い。
もう長い仲だし、慣れからくるものかなあ、と思うと同時に
「私、なんかしたっけなあ・・・」と深刻に考えてしまった。
基本的に気が弱い私は、悪意を持って相手に接することはとても少ない。
悪意を持った時点で、返り討ちになるのが嫌なので、何も言いださず関係を断ってしまうことが多い。
でも、不意に出てしまった一言で相手を傷つけてしまったことは実はたくさんある、数え切れないほどある。
結果、気が付いたら関係を断たれてしまうことも多かった。
口は災いのもと。座右の銘にしたいくらい、私は無鉄砲に自分では気が付かないうちに人をいやな気持にさせてしまう一面があるのだ。
今回もそうなのでは・・とここ半年の彼女との会話を必死に思い出していたら
ふと、思い当たることがあった。
実にくだらない私の嫉妬からくるものだった。
一生懸命思い出すまで、自分が言ったことも忘れていた。
時は今年のGW。
私は仕事のピーク。休みもへったくれもない時期だ。体が疲れすぎて、頭も何も考えれない時期。毎年そうだからいまさら何ということはない。
友人は、2年連続で家族そろってデイズニーランドとデイズニーシーへ3泊4日で行った。今年はさらに、デイズニーシー内にあるあの公式ホテルへのお泊りだそうだ。
純粋に羨ましかった。経済的な意味でも、時間的な意味でもすごく羨ましかった。
私の夫も私の同業者なので、GWが休みだったことは一度もない、今後もないだろう。
どんなに夫婦で一生懸命働いても、GWにリゾートへ毎年旅行に行くなどという余裕は全くない。
自分の境遇が情けなくなった。
それが嫌味となって口から不意に出た。
「そんなに遊んで金使ってばっかりで、家の経済状況どうなってんの?将来のこと考えて貯金とかしてんの?子供が大学行きたいとか言ったらどうすんの?」
悪意があったと思う。羨ましいを超えた。
嫉んで僻んだ結果、言葉になった。
そのとき彼女がなんていったかは覚えてないがたぶん、
「まあ、ぼちぼちね~」と軽くあしらわれたような気がする。
もしかしたら・・・・・あれが原因かも。
自分だったら同じことを言われたら腹が立つだろう。
うるせーな、かんけーねーだろ。
うっぜ!
って思う。
そもそも別に自慢されたわけではない、私が彼女にGWの予定を何気なく聞いたのだ。
素直に答えただけで、嫌味をぶつけられるんだから、たまったもんじゃない。
思い出して、気持ちのやり場がなくなって、すぐに謝りたくなった。
でも、でも、もう4か月近く前のことをわざわざ掘り返して、今更どうしろってんだ。
多少当たりが強い気がしたが、気にしない様子でしょっちゅう遊んでくれてるし。
私の考えすぎかもしれない。でも・・・・・。
酔った勢いなら、謝れるかも!!!!
先週キャンプだった。
一緒にテントを張りながら、私は彼女の様子を伺っていた。
はやく、、、はやく疲れて酒を飲むんだ!!わたしも彼女も酔っぱらえば、私は謝るタイミングができる!!
「はーーー!あっちーーー!ビールのも!ビール!!」
る「あああのね!私ね、今日話したいことが!」
「なに?面白い話?めんどくさい話?」
る「うーーーんちょっとめんどくさい話かなあ」
「断る」
る「ああ!ごめん!めんどくさいんじゃなくて私、謝りたいなって!」
「はあ?」
かくかくしかじか、つまり私はあの時あんなこと言ったけどほんとはただの嫌味なの嫉みで嫉妬で僻んでて・・・。ほんとはただ羨ましいだけで・・・
「はあ?全然おぼえてねーわ。めんどくさい話だなw」
前回同様、また軽くあしらわれてしまいましたが、私は超絶スッキリした。
覚えてなくてもなんでもいいけど謝ってよかったーーーーー
こころなしか、友人の当たりも柔らかくなった気がする・・・・。
今回のことを経て、嫉みや僻みはよくないとか言われているけど
嫉んだり僻んだりすること自体は仕方のないことかなって思った。
自分が置かれている状況が希望に沿ってない時期というものは必ずあって、他人の芝生は青く見える。
でもわざわざ「こんな自分はだめだ!!」と心を強制することはないんじゃないかなと。
素直に嫉んだり僻んだりすることは人間だから当然だし。それを力に変える人もいれば言葉にして誰かを傷付けてしまう場合もある。
そういう時は謝ることと、自分は嫉んでいたんだ!ということを認めること。
この年になってくると、自分が嫉妬していたり僻んだりするということは、なかなかかっこ悪くて認められないんだよねえ。。。だから、意識の中の奥底に隠しちゃうんだけど、それがつい表面に出てしまう。会社にもよくいますよねえ。
この年になると認められない、なんて言ったけど
10代20代のころは、そもそも誰かを嫉んだりすることなんて無かった。
「羨ましいな」と思うことはあったけどそれが純粋に「憧れ」という形に変わっていたから「わたしもああなりたい!!」と直結して考えることができた。
20代のころ、「嫌味な先輩だな」と思っていた人たちの気持ちが少しだけわかるようになってきた。衰えていくもの、叶わない夢を経て、人は少しずつ嫌味になっていくw
嫌味な先輩にならないために、嫉妬でおかしな年の取り方しないために
認めていこう
「私は嫉むぞ僻むぞ!でも謝るから~!ごめん!」