作業ヘルメッターのおんな道

肉体労働系レディ(淑女)の徒然です。フリーランスで造園土木の作業員をしています。お仕事と酒があればどこでも飛んでいきます。酒飲み。日焼け上等!

春になって疼いたら

突然、暖かくなって春めいてきた。除雪の仕事もそろそろ終わりか。

暖かくなると、私の気持ちも跳ね上がってキャンプに行きたくて疼くのだ。キャンプに行きたい。ソロキャンプに行きたい。そのために自分の車を車中泊仕様にしたくらい。(材料費1万円程度で)この車に乗ってひとり気ままなキャンプがしたい。

ということで、ずっと眺めている。

はあ、見ているだけで興奮してくる。この気持ちはなんなのかしら。これはもしや。

少しでも暖かくなると疼いてくるこの興奮は露出狂のそれ、と同じ気持ちなのかも。

と母に話すと「馬鹿じゃないの、ぜんぜん違うわよ」と一蹴された。(そりゃそうだ)疼くという気持ちだけは汲んでやってもいい。私は女子高出身だったので、春先は学校の周りを露出狂がウロウロするのが定番で、朝の朝礼でも先生が注意勧告する。だいたい一度くらいは露出狂を見たことがあって、当時のギャル集団が「殺すぞゴラァ!!」とむしろ追いかけ回しているのを露出狂は嬉しそうに逃げるのだ。裸で学校敷地内の木に登るバカもいた。それを見て「ああ、春だなあ」と実感する。

しかし、季節の移り変わりでここまで感度が上がる趣味なんてものは私には存在しなかった。「なんで春になると露出狂は露出したいんだろう。雪が溶けて歩きやすくなるからかなあ。」くらいに思っていた。しかし今はほんの少しの融雪と気温上昇程度でキャンプに行きたくて興奮している自分がいるのだ。瞬時に「あ!これか」と思ってしまった。

北国の春の訪れは、気温差や融雪によるもので冬との季節感の差が激しいので、その興奮度合いは関東のものとは比較にならないだろう。多分・・・。

ただ、キャンプと露出ではあまりにも差がありすぎる。キャンプは誰にも迷惑をかけない、犯罪じゃない。健全な遊びだ。露出狂はやるかやらないかは命がけだ。犯罪だ。人生が大きく変わるし、人の心をも傷つけてしまう。春になったら露出がしたくなる人は可哀想だな、と思う。どうかアダルトビデオでその欲求を留めてもらいたい。アダルトビデオ鑑賞であればキャンプと変わらない。個人の誰にも迷惑をかけない趣味だ。ちなみにここまで書くと「もしや、キャンプ場で露出したら、どちらの欲求も満たされるのでは・・・?」と頭をよぎったがキャンプ場でも絶対に露出しないでくださいね、犯罪です。重罪です。あと、虫に刺されます。むしろ刺されればいい。

逆にどうだ、露出狂の人は春になったらキャンプを趣味にしてみないか。服を着たままでもとんでもない開放感で心が満たされるよ。春の誰もいない平日のキャンプ。いたとしてもメンズのソロキャンパーしかいない。ソロキャンパーはキャンパー同士の距離感をよく理解しているので、極力お互いの存在を感じないところにテントを建てる。真の開放感はここにある。夜の寒さに震えながら工夫して暖を取ったり、ゆっくり酒をのんだり、焚き火したり、やることなければ星空を眺めながら眠りにつく。犯罪めいた趣味なんてどうでもよくなっちゃうよ。

なんかここまで書いていると、まるで露出狂を擁護しているように見えるかも知れないが断じてそんなことはない。私も女子高生の頃2度ほど放課後露出狂に遭遇したことがあるが、その恐怖と嫌悪感たるや言葉にならない。陰部を剪定鋏で切り落としてやりたいくらい不快なものだ。友達にもうまく伝えることが出来ず、当時は悩み苦しんだ。20年以上経った今でも忘れることが出来ない。

どうせ春に疼いちゃうなら、その気持だけは汲んでやるからキャンプしようぜ!!って話。