今日は久々に地元の歓楽街に飲みに行った。
昔の上司との食事会。とはいえサシで飲むのは初めて。20年ぶりくらいに一緒に飲む。
店もバッチリ選んで出陣。
彼女は今は定年退職したが、有名な会社の社長秘書をやっていた人。私はその会社で当時契約社員をやっていた端くれの端くれ。
彼女はめちゃくちゃ仕事が出来るし、とにかく怖かった。当時の男性社員もたじろぐほどオーラがあったし、勢いもあった。
でも彼女は徹底的に情が深かった。私みたいな端くれにもみんなと変わらず接してくれた。たくさん怒られたけどたくさん可愛がって貰った。
で、今になってさ、連絡とって。会って。ハッキリ言って退職した彼女と繋がっても特段仕事に有利なことは無い。只の人と人。
一時、二人きりで時間を過ごして。
ああ、いくつになっても好きだな、やっぱり好きだな。
昔みたいな自信家ではなくなったし、化粧も弱くなったし、なんだか小さくなった。それでも、あの頃の憧れていた彼女がいた。
「当時の人で今でも連絡取る人いますか?」
「いや、あんたと◯◯さんくらいよ、みんな薄情よね」なんて会話もした。切ない、切ないけど、ちょっと嬉しい。ただ、彼女に会いたい、それだけでいいじゃないか、と初めて心から思った。
会社員を辞めてから、人の繋がりを自分なりにうまく選別できるようになった。好きな人としか飲まないプライベートで会わない。
行きたくない飲み会は行かない。
仕事のために、無駄に誰かと交流するのを辞めた。まだ完全とは言えないが。断ったことで仕事をくれなくなるなら、それでいいやと思えるようになったから、好きな人とだけ交流して、好きな人とだけ仕事ができるようになった。
これは私としてはめちゃくちゃ成長したと思う。
私との会話なんてつまらないだろうな、と思ってたので1次会でお開きかというところで「ねぇ、もう一軒行かないの?」と言われて、有頂天になり即座にすぐ近くの店に入店した。
まるで、狙ってた女の子に「どこか今夜泊まらないの?」と言われたくらいの有頂天ぷり。
自分でもびっくり。ものすごく楽しかった。
また彼女に会いたいし、きっとこれからも「会いたいな」と仕事抜きで思える人にたくさん出会えるだろう。そうなりたいからこそ、自分なりの感性と基準は大事にしていこうと思った夜でした。